治療を受けるプロ
さてさて、ご無沙汰でした。
昨年より間欠跛行(かんけつはこう)が激しく、歩けなくなってしまいました。
腰部脊柱管狭窄症 だとか・・・・・
手術をすれば簡単なんでしょうが、場所がセボネだけに一歩間違えば 車イス 状態になりかねず、なんとしても手術は避けたいと思い、日頃お世話になっている小林一博先生にご相談したところ、あちこちリサーチしていただき、ほぼ全員が“この病気は手術以外に治す方法はない”、という悲観的な結果となってしまいましたが、その中でただ一人、
これはいわゆる“狭窄症を治す”ということではないが、生活上支障ない程度まで
痛みを取り去ることは出来る。第一、こんなことで手術などすべきではない。
と言われる儒教的思想の鍼灸師さん(※)をご紹介いただき、通い始めました。 その先生曰く、週2回、5~6回も通えば必ず治る(痛みはとれる)、ということでしたが、かれこれ二ヶ月が過ぎようとしていますが、どうも思惑通りにはいかないようです。
・・・・と思っていたらここ数日、急速に回復方向に向かい始めたようです。 もちろん、今までも良くなったり悪くなったりを繰り返しながら来たので、このまま直線的に回復に向かうとは思えませんが、少なくとも今までよりは良い方向にあることが実感出来るようになりました。
いままで、多くの整形外科、整骨、整体、鍼等々に通いました。
それぞれの先生が、それぞれ専門の立場から患者の治療を行います。 整形外科では手術を中心に、鍼灸の先生は当然鍼灸を患部に使うことを中心に考えます。 また、整体では各流派それぞれの視点からそれぞれ治療ポイントが違うようです。 そしてまた、武術を極めた武闘家の方からは拷問にも似た、しかしすばらしく効果的な全身のストレッチを教えていただきました。 さらに変わったところでは、吸収のよくないカルシウム(風化カルシウム)を大量に長期間摂取することを勧められました。 私自身も家庭で出来る治療器具をいくつか買い込みました。 私にとってそれぞれが、皆正解であり、しかしそれぞれ単独では皆が物足りないものでした。 これら全てが融合された治療をうけられればどんなにかすばらしいことか、と思うのでした。
●同じ分野でも施術技量に大きな差異があることも、
イヤというほど体感しました。
セカンドオピニオンという言葉があるように、時には複数の意見・治療を試し、患者の側で治療を選ぶことの重要性を改めて認識したのでした。 特に難病の場合は、一人の先生だけを信じ切っていたら、いつまでも治癒しないこともあるでしょう。
ときには 『治療を受けるプロ』 になることが必要なようです。
まだ50mも歩けない状態ですが、取りあえず“先”が見えてきたように思い、このまま今の治療を続けるつもりです。
今回の治療にあたり、小林一博先生にはひとかたならぬご協力をいただき、
深淵なる謝意を表すところであります。
※坂田鍼灸治療院
http://home9.highway.ne.jp/a_11niko/index.htm